コロナも落ち着いて、近頃では海外旅行に行く機会も増えてきているのではないでしょうか。
2023年2月、車椅子での移動が必要な怪我あり小学校1年生と4泊5日の台湾旅行に行きました。
車椅子が必要な理由は、台湾へ出発する1週間前に、息子が足首の靱帯を損傷したからです。今回は全治3週間と診断はあるものの全く歩けない・痛みが重たい状態ではないため、医師に相談のうえで車椅子をレンタルして台湾旅行を決行することにしました。
通常の旅行よりも車椅子利用のための準備は多いですが、結果的に、想像以上に快適な時間となりました。
今回は、車椅子の小学生と一緒に台湾旅行を楽しんだ経験から、その楽しめる理由を4つ、ご紹介します。
車椅子の小学生と台湾旅行を楽しめた理由は4つ
車椅子のレンタルサービスが充実している
新千歳空港
新千歳空港は、電話で予約をすると、決まった時間にバス降り場もしくはJR改札まで車椅子を持ってきてくれます。今回は自宅から車でバスターミナルへ、バスで新千歳空港空港まで行きましたが、実際に、バスを降り場に空港のスタッフの方が車椅子を持って、寒い中待っていてくれて、ほぼ歩かない状態で空港内を移動できました。
帰りは、JR改札口もしくはバス乗り場まで、車椅子の利用が可能です。

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返却の必要はなく、決められた場所に置いておけば、スタッフの方が回収しにきてくれます。
また、荷物が多く、車椅子のサポートが必要であれば、スタッフの方がチェックインカウンターまで車椅子を押してくれるそうです。大きな荷物と子どもを一緒に運ぶことは困難であり、本当に素晴らしいサービスがありがたかったです。
福岡空港空港
車椅子での移動にとって、海外旅行は少し難しい空港だと感じました。
①シャトルバスの利用
台北から福岡空港に到着し、さらに国内線に移動する際はシャトルバスの利用が必要です。段差があるため、車椅子に乗った人を立たせる、もしくは車椅子ごと持ち上げてシャトルバスに乗せて、降りる必要があります。
タクシーに乗ればこの問題は解決しますが、できるだけお金をかけずに移動する方法を選びました。
②車椅子の予約ができない
車椅子の予約はできませんでしたが、1階案内所(北と南の到着口横に1カ所ずつ設置)または2階簡易案内所にお知らせすると、車椅子を借りることができます。
航空会社のチェックインカウンターで車椅子を借りた場合、改めて案内所へ車椅子を返すように、言われました。実際には、チェックインカウンターに置いて良い、とのことでしたので、都合がつかない場合は、相談すると良いようです。
航空会社
今回は『Tiger Airlines』と『AIRDO』を利用しました。
事前に予約をすれば、航空会社の車椅子を貸してもらうことができます。チェックインカウンターで、手荷物検査を通ることができる航空会社の車椅子に乗り換えます。セキュリティ・搭乗口をこえて、飛行機に乗るギリギリまで行ってくれます。
到着した空港では、スタッフの方が空港内のサポートが必要な場所まで、車椅子を押してくれました。大きい荷物を持っていても、問題がありません。
現地でのレンタル
今回は台北の中心部滞在だったので、ホテルに台北のレンタル会社を紹介してもらいました。

手で押せる、軽いタイプの車椅子を借りました。
レンタル料:1ヶ月約5000円(1000元)※2023/2/1
自分で車椅子を運転することができないので、自由が効かないことは、かえって旅行中、助かりました。
税関も最優先で通してくれるからスムーズ
海外旅行の大変な部分、税関の待ち時間は子連れ旅行の敵。想定外で非常によかったことは、車椅子の人は最優先であり、最短の特別ルートで税関を通り抜けることができました。本当にストレスなく、むしろ車椅子で良かったと思う瞬間でした。長蛇の列をスキップしたうえ、到着した空港のスタッフの方は、希望する空港内の場所まで補助を手伝ってくれました。
ただ、往復ともに台湾の空港スタッフの方は、英語を話せない方でしたので、なにかイレギュラーな事態が起きたときは言葉の壁に少し注意が必要かもしれません。
地下鉄で不便にならない
台北の地下鉄は、最前列・最後尾列車が車椅子などの優先専用車両です。地下鉄への入り口に段差がなく、自分で乗って降りることができます。
エレベーターも優先と一般の乗り場に列が分かれているので、優先の列に並べばスムーズに地下鉄内の移動が可能です。改札を出てから地上に出るまでに、ひとつの出口しかエレベーター対応していない駅もありましたが、基本的に車椅子で問題ありません。
大きな施設は車椅子に対応している
台北は北海道民にとって都会。東京みたいで、大きな施設が多いです。今回行った場所の多くはどこも車椅子で問題ありませんでした。詳しくは、別の記事でご紹介します。
ただ、行く前に、営業時間や場所を1度調べてから行くことをオススメします。日本語のサイトは古い情報が載っていることも多く、このコロナ禍で、営業時間が変わったり、閉館している施設もありました。
注意点もあります
小道のバイクや車が危ない
大きな施設、大きな道以外は、ドライバーの運転が荒いケースが多いので注意が必要です。
小さな路地やお店が多いのは台湾の魅力でもありますが、ひとつ狭い道に入ると、歩道がないことも多く、車椅子のギリギリ横をバイクや車が走ります。
段差がある
大型店舗以外の小さなお店に入るためには、段差があるケースも多く、入りたいお店を断念するケースもありました。大きな店舗や施設を選べば困ることは少ないので、小さなお店に入ることを期待せず、ウィンドウショッピングを楽しむつもりで歩くと、台湾らしさを楽しめると思います。
まとめ
車椅子のお子さんと台湾旅行は、行く場所を気をつけるだけで、十分に楽しめます。
事前準備
・車椅子の準備
・現地で行く観光地の営業日時を確認
・細い道で危ないバイクや車に注意
これがあると、スムーズに車椅子での観光ができます。ぜひ、楽しんで来てくださいね!
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